June 11, 2004
シャープが液晶の特許侵害を理由に台湾の液晶テレビメーカーを訴えた。
問題となった商品はイオングループが独占販売契約をしていた商品で、イオンはこのTVを売れなくなったため、その報復にシャープ製品の取引を停止するような動き。
シャープとの取引額は年間70億円。うち過半を液晶テレビが占めている。
2ちゃんねるで思わず笑ったのは、
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284 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日: 04/06/11 01:52 ID:sMg/tMqD
265 :名無しさん@お腹いっぱい。 :04/06/11 01:42 ID:a5cVzCzG
イオン 取り引き中止の方針
http://www3.nhk.or.jp/news/2004/06/11/k20040610000125.html
液晶テレビの特許侵害としてシャープが台湾メーカー日本法人を相手取った販売差し止め申請で、
スーパーのイオンは「問題ある商品を扱ったかのような誤解を与えかねない」として
シャープとの取り引き中止の方針を表明しました。
いやだから、問題のある商品を扱ってたんだろ…
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…そりゃそうだ。
感想1.昨年末から、現在まで2900台しか売れていないということ?シャープの液晶の取り扱いやめたら売り上げ下がりませんか?
感想2.実はこの商品、イオンが開発費を出して作らせたものですか?じゃないと、ここまでの過剰反応は意味がわからん。
この話、70億円の取引を楯に知的所有権を否定しているという行動にしか見えないんですよね。
海外のメーカーが知的所有権を侵害したなら、訴えて最悪でもクロスライセンスを結ぶ。そうでなければ特許使用料をもらうことで丸くおさまります。訴えたメーカーの損失は交渉の時間と裁判費用なわけですが、国内の取引先が海外の知的所有権の侵害が原因で取引停止をしてくるというのは、メーカーにとっては本当にキツイと思います。これは知的所有権と売り上げのどちらを取るか?という、本来ありえない選択を求められてしまいます。
そりゃ、いくら知的所有権があっても、売れなければ意味がないわけで。
これに屈するか否かは、その会社の考え方と経済状態に依存せざるをえません。この話は知的所有権の価値を根幹から揺るがすもので、展開次第では日本の製造業は壊れますぞ。ようやくアジアに対し知的所有権を守る動きが始まったばかりなのに、国内で足を引っ張られてしまうとは。