June 06, 2004
個人的に思う夜景の魅力は、「光のまたたき」
遠くの高速道路や道の光などが、またたいているのを見るととても癒されます。
空気を感じると言えば良いのかな。これは写真やモニタ上の動画からは味わえない魅力なので是非、自分の体で体験して欲しいです。
昨日、六本木ヒルズの展望台にあがった際、モヤっていてあまりキレイではなかったのと土曜の24時ぐらいだったので既に街の光が少ないという状況でつまらなかったのですが、千葉方面に一箇所だけ見えた、ほんの小さな道路の光のまたたきだけをずっと見ていました。
学生時代にはよく行っていた秩父方面の山の上の夜景が僕の夜景のベンチマーク基準になっていまして、そもそもキレイな夜景を楽しむ場所の基準は単純で、
・高いところ
・適度に都会で、下にちゃんと街が広がっているところ。
(高速道路や大きい国道が通っていたり、街が広がる)
・行きやすいところ、安全なところ。
学生当時は、埼玉のR299、正丸トンネルの方から山を登って、夜景を横目に見ながら山の尾根を走るコースがスペシャルな夜景コースでした。個人的には関東最強の夜景コースだと思っています。(次は、津久井峠)
とても高い場所なので、関越自動車道や下に広がる街の風景の光がずっとまたたいていました。とても高いところのため天気が悪いとモヤってしまい何も見えなくなってしまい、日時を計画しても見られるとは限りません。その日の天気で決断するというのが、地元周辺に住む人だけが味わえる楽しみだったといえます。
俗称「東京天文台」という天文台が入れた(違法ですが)ので、そこからの景色も有名な夜景スポットでした。(大学3年の頃に柵ができて登れなくなった)
当然、そこだけでは飽き足らず関東中の夜景スポットを探してまわっていたのですが、ハズレの夜景は「ただの光だね」と言う表現をしています。その当たりとハズレの違いの一つには、「光のまたたき」の有無があったんだなぁと昨日のハズレ夜景を見ていて気がつきました。
正丸方面(狩場坂峠とか言ったっけな。詳しい名前は知らないんですよね)は、ここ数年は、ガケ崩れで車が通行止めになっているらしく、人が通らない道というのは、路面にゴミが増えたりすることで恐怖感を抱く道になってしまうもので、オッサンの年齢にもなってくるにつれ、怖くて行く気がなくなってしまったので、代わりに都内の夜景スポットで妥協しているのですが、東京では光の距離が近いので「光のまたたき」を味わえる機会は、本当に少なくなってしまったと言えます。
特に光のまたたきを演出する張り詰めた空気もひっくるめて「夜景を味わう」ですから、ビルのガラスの中の夜景は物足らないところです。
当時は正丸方面から夜景見られたし、ドリフト会場もあったし、余談ですがお台場のフェリー埠頭もドリフト会場だったり、東京天文台は夜景スポットだったりしましたが、今はそういう社会の抜け穴みたいなものが、どんどん失われてしまって、その代わり計算された商業施設として六本木ヒルズやお台場の観覧車が夜景の受け皿になっています。これは、よくもあり寂しくもあります。オッサンになってくると、お金で解決できるし、安全かつお手軽ですが、あの頃の都会と自然の融合も楽しかったなぁと感傷的に思うものであります。