May 24, 2004
後発なので仕方ないが「アレもコレも系」ですね。日本人が得意な付加価値って、モノ自体が貧しかったときにはよかったけど、裕福な時代になると過剰装備になりがちというのが、今のソニーの現状にリンクしているのでしょうか。
とうとう出たソニーのHDDオーディオプレーヤー
カラー液晶搭載。新UI「G-Sense」は使えるか?
ソニー 「VAIO pocket(VGF-AP1)」
要は、アレもコレも複雑なことを実現したいがゆえに、UIが複雑になっている感アリ。いろんな機能を実現するためにUI考える人は、もの凄く頑張ってるぞーみたいなのは感じるんですが、それはそれとして慣れれば無敵ってのは、究極を言ってしまえばUnixシェルの発想なんですよね。
・・・慣れなかったら?
さて、この辺はあくまで触ってみないとわからないわけですが学習期間をどこまで短くできるのか?マニア受けはするのかもしれませんが。僕は頭が悪いので、こういうのって慣れないんだろうなぁ。
日本のこの手の商品って、著作権管理の制約が使い勝手に与える影響の点で致命的に不利ですね。
これは音楽聴くのに、MP3からAtrac3の再エンコードが必要なわけですが、まず、データ再圧縮かよっ!ってのが大いに気になるのと、その分のHDD領域が二倍必要になる。運用がめんどくさい。
うちも既にMP3だけで8GBぐらいあるんですが、これを16GBにされるのはあまりうれしくないですね。
Atrac3にされると、データ的にもう不可逆なわけでしょ?・・・となると、MP3データがマスターデータになるので捨てられない。
それに変換速度考えると、どのぐらい時間かかるんでしょうか。最近、手持ちのCDからMP3に変換してくれるサービスがあるようですが、CDないしはMP3からAtrac3に変換するサービスも始めたほうが良いのでは?・・・って無理なのか。端末情報込みで変換ですよね・・・トホホ。ソニーと一生心中する人なら関係ないのかもしれませんが、常に「一番良い方法」を使い続けたい人には厳しい仕打ちです。
ところで、こういうの見て思うのは、やはりアレもコレも実現したいと思うなら、ネットとの手軽な接続は必須ですね。ジャケットの情報なんてのも、重要じゃないならブラウザになっててインターネットから落としてくれば良いわけですが。まだ時代がそこまで達していないというもどかしさを強く感じます。産業構造としてネットを主体にしたインフラサービスだけをやる会社がどんどん出てきて、業界団体だったり官僚の天下り先になるぐらいにならないとダメなんでしょうかね。