May 16, 2004
正直言って、そば湯の味ってぜんぜんわからん。
何故、うどんには「うどん湯」がなくて、そば湯はあるのだ?何故、そばツユにそば湯を入れて飲むのだろうか?
そば屋に行くと、いつも調べようと思ってて家に帰るとすっかり忘れるネタだったが、ようやくgoogleで検索する機会を得た。
社団法人 日本麺類業団体連合会/全国麺類生活衛生同業組合連合会
そば湯の文化自体は江戸時代に広まったそうだが、その理由をまとめると
・栄養価が溶け出しているから健康に良いことを知っていた説
・うどん湯はマズイが、そば湯はまずくない。(溶け出しているたんぱく質はそばのうまみ成分)
・そば湯は腹の足しになるという説
最も現代人が注目するのはルチンといわれる栄養分が溶け出しているという説であるが、この物質は脳出血などの予防効果があるそうだ。しかし、実際に溶け出す量は、そばが持つルチンの量の数%にとどまるそうで、ほとんど効果は期待できない。他人のそばの分の流出量を積算すればそれなりの量になるハズなので、「濃いそば湯」なら効果はあるのかもしれない。
一番、重要なのは、そばツユをそば湯でいくら薄めても、全部飲んでしまったら明らかに塩分の過剰摂取。当たり前のことだが、どんなに薄めて飲みやすくしても塩分の総摂取量はかわらないので、最初の濃いそばのツユを全部飲んでいるのと同じであることを忘れないようにしましょう。
仮に、せっかくルチンを摂取しても、同時に摂取する塩分量が故に脳出血でも起こしたらシャレになりません。
自分的に納得がいくのは、「腹の足し」になる説かなぁ。なんでも修行中の見習いが空腹を紛らわせるために、そば湯を飲んでいたという話もあります。
そばマニアな人は認めないかもしれませんが、どう考えても味の濃いそばツユでそばを食べた後に、そば湯が旨いものに感じられるとは思えません。まぁ僕自身は、実はうまいそばの味というのものがどういうものかがよくわかってないという話もありますね。うまい「そば屋」は多少はわかるようになってきたのかなと思いますが、絶対値的にそばという食べ物の魅力は、まだあまりよくわかっていません。
そばは基本的に量が少ないですから、そば湯でおなか一杯にする…そう、最後に飲み干す味噌汁みたいなものなら納得できます。
寿司などを食べていると最後に味噌汁飲みたくなりますが、そんな感じの「最後のお約束」の位置づけと考えておけば良さそうな気がします。
いずれにせよ、塩分の取りすぎにはご注意を。