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藤川真一について


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May 06, 2004

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なかなかインターネットが日常の不可欠な道具になるには道が遠い。
今、興味深い連載は、

ITを再考する――経営にとって敵か味方か
(1)オンラインスーパー、米ウェブバン失敗の意味

である。

えふしん家で日常の道具として使えているネットサービスとして、以下があげられる。

・オンライン銀行
・オンライン馬券
・西友ネットスーパー
・ガストルームサービス

ぐらいであろう。株を買う人はこれにオンライン証券が加わることであろう。

この中で西友ネットスーパーは非常にありがたいサービスである。実際、利用するのは僕ではないので詳細な使い勝手などはわからないが店舗に売っているそのものが買える。要は、本当に誰かが代行して、いつもの袋に詰められて商品を届けてくれるそうだ。このいつもの袋というところがびっくりした。どう考えても効率が良くないので、生協などでもびっくりしてるのではないだろうか。

またサービスがよく、目的の商品在庫がない場合は、グレードの高い代替品を元の値段のまま売ってくれたりするなど、「手に入らない」ことを避ける営業努力が素晴らしい。

代替品を元の値段で売るなどは、本当は何もそこまでしなくてもという気持ちはあるが、連絡による時間コストのオーバーヘッドも含めると今のところ数百円ぐらいのものならそっちの方が安いのだろうか?!こういうのは賛成できないが、現状仕方ないのかもしれない。

将来的にIDタグなどで正確な店頭在庫の管理ができるようになれば、ネットと店頭の在庫量の精度が上がっていくので、売り切れが解消されたり、新しいアイディアを持ち込むことができるだろう。また、メッセンジャーなどのリアルタイム性の高い連絡手段が整ってくれば、商品を集める人と直接対話しながら、代替品の確認などをすることも可能になるだろう。

例えば、店頭の担当者がIDタグをかざすと遠隔のお客さんにHTMLによる商品情報が表示されるとかで、連絡の精度を上げることができる。システムとしても全然、難しくない。今の技術でも、デモレベルならクライアントにFlashで、サーバーにFlash Communication Server+IDタグの部分を連携させれば簡単に作れるだろう。ラストのユーザーへの通信をどうするか?が問題なので、本当の普及はIPフォンや携帯が、本当の意味で電話と情報が連携できるコミュニケーション端末になってからかもしれないが。(Lモードみたいなの?(w)

現状、ビジネスとして採算にあうのかは不明。ぱっと考えるといかにも儲からないイメージ。

西友も現状厳しい状況に置かれているので、思い切ってやっているのかもしれない。将来への財産という意味では結構いけると思うが、それなら実験店舗を限ってやるんじゃないの?と思うが、サービス地域はかなり広いので、大丈夫なのか?と心配になってしまう。ボリュームメリットで黒を出すとかそういう作戦なのだろうか?

おそらくスーパーマーケットという業態において、P2P的なオペレーションになりがちなサービスは相当内部の抵抗も高かったはず。IT化というと、まずは自動化を前提に考えてしまうが、オペレーションの自動化は初期投資が高くなるのと、ニーズの変化に対応できなくなりがち。一番上のリンクに書かれている、ウェブバンはアマゾンのように流通の自動化までもやろうとして失敗した例である。

ネットビジネスが、まずは小さなオペレーションから、大きなサービスとして花開くという正しいプロセスを経るのであれば、まずは人手でオペレーションして、その変化を探るというのは正しい選択であろう。その成否は非常に注目している。もちろん成功を祈っているが、成功するにせよ失敗するにせよ、是非とも、実体験を本にでもして欲しいものである。

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