May 03, 2004
好きなアルバムである、No reason No rhyme (Sunaga't Experience)は、PCでMP3に録音するとあからさまに曲がつまらなくなってしまうことに気がついた。
JBLのスピーカー視聴用に音質評価用のCDを探し、参考になる曲をMP3で調べていたのだが、実はこの曲、仕事場でMP3+ヘッドフォンで聞くのに比べ、家のオーディオではボーカルが気持ちよくなくて曲の魅力が出ないなぁと思っていて、フラットな音質のONKYOでは個性が出ないのかなぁと思ってた曲だったので評価用にはもってこいと思ったが、よくよく原因を探ってみると、PCのCDプレーヤで聞くのと、単品CDプレーヤで聞くのすら同じアンプ、スピーカーでも段違いに音質が変化することに気がついた。さらにMP3化すると最悪な状況に落ちることを発見。
家のオーディオでは、こんなイメージである。
単品CDプレーヤ(Victor XL-Z621) - 低音 = PCでのCD再生
さらに、
PCでのCD再生 ー 高音 =MP3
つまり音の高いところと低いところをぎゅーっと圧縮してしまったのがMP3というわけで、これでは、この曲が持つ、強い低音+女性ボーカル+バイオリンによる気持ち良い音楽の魅力がスポイルされてしまうのも当たり前というわけだ。
なかなか手持ちの音楽+僕の耳ではMP3化して、こうまであからさまに満足感が落ちる曲は少ないのだが、このCDに限って言えば音質の差を強く体感することができる。あえて低音を強くしているクラブ系のCDは同様の傾向にあるのかも。
音のキレなんかも違うので、音がぼやけてるんですよね。そういうのって結局、いろんな楽器が強い低音に隠れてしまったり、ダラダラした感じに聞こえてしまい、その曲が持つハイテンポなノリが悪くなってしまうわけです。あからさまにCDラジカセのような平坦な音になってしまう。クラブで踊るような曲なのに、メリハリがなくなってダラダラ聞こえたら話にならないでしょ?
このCDをオーディオショップに持っていったらどんなスピーカーでも自分の環境より音が良くなるのは明らかだ。本質的にはMP3を使うなというメッセージに他ならないわけだが、ヘッドフォンでは割と気持ちよく聞けるので、低音や高音のメリハリを強調してくれる性格のスピーカーなら楽しめるんじゃないか?とも思っているのでJBLならよいのかな?!とは思ってはいる。
店頭での視聴は自分のスタイルで評価するなら、iPodでも持っていってイヤホン端子で繋がせてもらって視聴するしか手がないということか。そんなのやってくんないだろうしなぁ。自分的には音楽スタイルが時代で変化しつつあるので仕方ないとか思ってるんですが、MP3で高音質が欲しいという矛盾した音楽ニーズがオーディオマニアの人には絶対に理解されないですよね。
高音質で録音再生できるPCとか出ないかなぁ…。まずはサウンドカードの入出力周りから改善した方が全然、良いかもしれませんね。
そりゃ当たり前だという声が聞こえてきそうですが、最近は音質をあまり気にしなくても満足できるかと思ってたら、結局、当たり前のところに落ち着きつつある今日この頃。
非常に悩ましいところです。