April 25, 2004
最近流行りの高層タワーのマンション。夜景マニアのえふしんとしては、山下公園前のマンションとか晴海のタワーなどがうらやましかったりするのですが、浮世離れしてしまう、構造的に壁が薄いなど問題があるようですね。一番の問題は、高層階と低層階の収入格差かも。
自分はエレベーターが生活手段の必須アイテムになるのが嫌いで、高層階には住まない人です。
一度何かをするときに発生するオーバーヘッドは、ライフタイム全体で換算すると大きな無駄になります。特に「出不精になる」問題は深刻で、例えば外に出るまでに5分かかる時点で、10分で済む外での用事が面倒になってしまうんですよね。
今、自分の問題として車が機械式駐車場に入っており、最下段に置いているため車を出すのに5分かかります。週末しか使わないので我慢してますが、これでさえウザイと思っているので、人間様が外に出るだけで5分もかかるなんて考えられないですね。これは大きなオフィスビルのエレベーターも同じです。昼飯食べるために、エレベーター待ちをかいくぐり外に出るだけで5分、10分かかるようなビルにはあまり勤めたくないです。行き来だけで休憩時間の20%を消費するようなところはなるべく勘弁。
高層階に住むことは、いろんな魅力があり、それもうらやましいなぁと思うタイプなんですが、どうも日常の環境となると気が引けてしまいますね。まぁたまに夜景スポットに行って夜景を楽しんでおけば良いかなぁというのが現状思うところです。
それはともかく壁が薄くて周りの家の声が聞こえる、エレベーターの数が少なくて出入りが面倒などの基本的なところこそがマンション生活で一番辛いところですので、決して軽視しないほうが良いとは思いますね。かといって過剰設備のマンションは、自分達の管理費の高騰に直結するので、過剰設備をありがたがるのもまた筋違いなわけですが。
デベロッパーが凄いですよと言ったところで、維持する金を払うのは自分達なのですから、過剰設備は押し売りさせられてるぐらいの発想も必要でしょう。売りっぱなしのシンプル設備の戸建よりも、後の管理費、設備メンテ業者斡旋に伴うマージン収入まで考慮すると、マンションってボロい商売かもしれないなぁとつくづく思うところです。
特に人力が絡む保守料金は大変で、エレベーターの24時間監視なんて、とても高いお金を持っていかれるので要注意ですね。かと言って保守は保険と同じなので、一度入るとやめる決定をするのは感情的に大変であるという難しさもあるようです。止める決断をしたとして、何かあっても誰も責任取れませんからね。そのため金で解決するのが一番簡単。だから止められない。
みんなで分割払いしてるから、その辺のボリュームも見えないのがポイントですが、基本的にコスト効率が良くないので、「何かあった」時、さまざまなリスクが顕在化した時にニッチもサッチもいかなくなるのがマンションの問題と言えるでしょう。タワーのようなのはなおさらでしょう。
ということで、遅ればせながら借金抱え体験してみて初めて、そういうリスクが見えてきちゃったので、なんとか10年でマンションは出たいなぁとか思ってたりして。新築の快適な時期だけを享受して次に行けたらなぁとか思ってます。