April 21, 2004
CCCDは、iPodなどMP3を基本とする音楽スタイルにマッチしないのでデフォルト無視です…というのはお約束の主張として、こちらは輸入CDに制限をかけるという動きに対しての反論だそうです。
萩原健太さんのサイト
http://www.st.rim.or.jp/~kenta/
…7年ぐらい前に韓国行ったときに、日本のCDが輸入できなくて、韓国の路上でX JapanのCDを売ってるので密輸すれば金持ちになれるよーなんて話があったんですが、そんな感じですか?中国の保護政策みたいなものですか?いずれにせよ世界第二位の経済大国のやることではありませんね。文化レベルを逆行させる動き。ホント、規制産業の人々ってお気楽商売でうらやましいですね。
僕自身はそんなに輸入CDを買うタイプではないかもしれませんが間接的には恩恵を受けていたりするのでしょうか?最近買うのはカフェミュージックや、クラブジャズ系、ボサノバなどに集中しているのですが、マイナーレーベルのCDを見て、つくづく思うのは音楽のムーブメントが、マニアックな輸入業者→先進的な音楽マニア層→コモディティ化→大手音楽会社→この前後に自分・・・というステップで市場ができていくとするならば、この根元を破壊する行為であり、これは明らかに日本の音楽文化は停滞するとも言えますね。
これって秋葉原でPCパーツを売るのを規制しましょうと言ってるのと同じですね。
例えばパソコン使う奴はPC98の時代に戻れ…とでも?
NECの人ならそれもアリかなと思うかもしれませんが、市場全体で見るとおそらくVaioは存在せず、Dellは買えないんです。そんな状況で今のようなPC市場がありえたでしょうか?
規制は進化も規制されるんです。
僕は、どちらかと言えば電気系や情報系の意識があって、基本的に製造業や情報産業って、激しく昔からグローバルスタンダードの基準で戦ってるわけじゃないですか。だから、こういう規制を強化しようみたいな話を見るとダサいなぁって思うんですよね。もっと働けよ。乾いた雑巾を絞るぐらいコストダウンの努力をしなさい、と。
今回は中抜きを法律で規制しようという動きですからね。そりゃ消費者とは相容れませんね。でも最も問題なのは流通の優先順位(音楽会社のリソースの限界)からはみ出てしまった作品が国内で手に入らなくなるということですかね。多かれ少なかれ作為的に音楽流通がコントロールされてしまうということですね。だから文化レベルが逆行するということに繋がる。これの究極形が北朝鮮ですね。
しかし海外の音楽をネット経由で買えるようにはならんのですかね。
こんなことを本気で日本のレコード会社やればやるほど、その制約の反動で、今とは違う市場ができてネット上の音楽流通の動きができるかもしれませんね。その時音楽会社は、自ら作った制約から消費者の趣向の変化に追従しにくくなったり、無形のデジタルデータにカネを払うことに対する許容度が変わることの怖さを知ることになるでしょう。CDを与えておけば良かったものの…とならないと良いですね。
進化は往々にして制約から生まれるものです。人の気持ちは止められません。ネット的にはこういう動きはチャンスなのかなぁと漠然と思ったりして。