April 07, 2004
六本木ヒルズの回転扉をはじめ、公園の遊具で、いろいろな事故が連発しています。
こういうのは飛行機事故とかと同じで続くものなんでしょうか?しかし、こうも続くと、さすがに子供の想像力の欠如や親の指導力不足を疑いたくなります。
六本木ヒルズの事故においては、親の責任論が相当あがっていました。さんざん揉めた2ちゃんねるでの話で納得したのは、
・扉に挟まれたのは親の責任
・死んだのは設備側の責任
このサイトでは、もっぱら技術者としてのアプローチで後者の問題点のみを書いていたわけですが、あまりにも遊具などによる事故が頻発すると、社会全体の動きとして、親が子供に適切なリスク管理を教えていないのではないか?と思わざるを得ません。
リスクとは、さる本によると、
・将来起こりうる出来事で、望まない結果を生むもの
・望まない結果そのもの
だそうです。リスク管理とは、危険などのリスクに対して適切に立ち向かうためのものです。リスクを避けて何も行動しない選択をすることをリスク管理と言うのではありません。
回転物の巻き込みや、可動物の挟み込みというリスクは、あえて親が子供に教えるような内容なのかもしれませんね。痛みや危険性は、あらかじめ教えておくことが、「危険に対するセンス」を培うのではないか?と思います。
僕自身は、挟み込みの怖さを知ったのは押入れの扉に自らの指を挟んだことがきっかけでした。回転物の怖さを知ったのも、自転車の車輪に足を突っ込んだことが原因だったような気がします。前者は病院に行くぐらいの怪我でした。だから、人のことをいえる立場ではないのかもしれませんが、それにしても最近の事故は何か違うような気がしています。
たまに電車に乗ってくる親子連れを見ていると、子供のワガママに対して「適切な指導」をしていないような気がします。強いことは言えずに、なんとなく、ごまかしているような姿が気になりします。つまり、ワガママに対する「リスク」を教えるのではなく、それを放置することで「何もしない」のです。結局、子供はリスクを学ぶ機会を失います。
これって育児(教育)放棄のように見えます。そういう小さな蓄積が、子供のリスク回避のセンスが培われずに大きな怪我をするのかなぁとか勝手に想像してみたりしました。