March 22, 2004
リッチインターネットアプリなるものの難しさを勝手に実感。
素晴らしいリッチインターネットアプリのUIを作るために必要な能力。さるサンプルアプリのUIを見て愕然とした。
ECサイトのサンプルの価格帯を表現するのに、希望価格帯を示すスクロールバーなり、プルダウンメニューをひっぱると、対象商品以外の商品が半透明に消えるというUI。
こういう「動的なビジネスロジックの表現」を考えるのは、つくづくタイミングとセンスとアイディアと知識が必要だなと思う。
現状の常識を打ち破るための技術知識(商品知識)がないと提案できなくなってると思うし。もちろん、「使いやすさ」の実現こそが最重要なのは当たり前。機能実装として費用も含めて実現性がないと話にならないし、デザインもある程度考えられてることも実現の一要素。ビジネスロジックなので、顧客のコミットが不可欠で、いわゆるデザインのように制作側の都合では話が進められないのが、話の進め方として最も難しい話。
日々の研鑽こそがアイディアに繋がるというもの。それがリッチインターネットアプリケーションを考える人に必要な能力、努力。ただのWindowsアプリの知識でもなければ、既存のHTMLアプリの知識ではないし、もちろんただのデザインスキルでもないと思う。一番近いのは、MacOSXのUIを考えること。ほら、難しいでしょ?
一番重要なのは、短い開発工程の中で、誰がどこでこういうのを考えるか?って話。デザイナー?開発者?企画?何も意識せずほおっておくと三者の真ん中にボールが落ちちゃいそうなイメージ。ウォーターフォールの縦割りの分業モデルでは実現は難しい。
現実、分業の枠組みで働く、ただの機能実装担当者という役割にいる者としては、こういうUIを顧客に提案し実現するのって、やはりどこかの成功例を学ぶことでしかありえないのかなぁと思うと、いろいろ閉塞感を感じるところ。
追記ーーーーーーーーー
RIAと一言に言っても、あーひょっとして、目指すものや実現したい人のニーズは2つに分かれてるかなぁってことに、このエントリを書いて気がつきました。
つまり、いわゆるUIとしての「VBの代替」と、このエントリで僕が言ってるものは違います。前者のVBの変わりレベルなら、とてつもなく簡単に実現できる土壌は揃ってきてますので、どうぞご自由に。そこのところ誤解なきようお願いします。