March 13, 2004
デスクトップが、マルチスレッドの方向性に進んで何やるか?って言ったら、Unixサーバのように、みんなが一台のサーバにログインして使うという時代の復活でしょうな。
Intelがなぜモデルナンバーを採用するのか
~それは熱とスレッドのため
今のところ通信性能としてリモートデスクトップ(ターミナルサービス)だけで仕事をするのは正直、我慢が必要だと思うのだが、特にモバイルはシグマリオンユーザーが、モバイル+家のサーバにリモートデスクトップにアクセスをチャレンジしているその形態こそが、数年後のコンピューティングの基本なんだろうな。
モバイルPCを社内に持ち込むことで、ウイルスや情報セキュリティを壊すという問題が起きている。しかし、今後、ユビキタスの時代に個人のモバイル機器が社内に持ち込むという流れは止められないだろうし、それと連携するシーンが増えることも止められない。もし電子メールだけのデータやり取りしかできないというのであれば、それは煩雑だ。ということであればセキュアにデータ交換をするソリューションが必要になる。
ネットワークとしても直に社内LANに繋ぐのではなく、SoftEtherやVPN的なイメージで、個人PCに対して特定のPCとだけトンネルを繋げてあげるという発想も必要だろう。SoftEtherの議論で、社内で管理できない情報が流れる危険性を指摘しているが、社内に危険なデータを持ち込まないという考え方もしたほうが良い。
そしてリモートデスクトップのような上流のプロトコルでやりとりさせることで、ポジティブにデータセキュリティを守る方向に進むのが良いだろう。接続インターフェースや、モバイル機器が簡単になっていくにつれ、情シスによるシステム一括管理の時代は崩壊していくことになるだろう。
シグマリオンで、会社のターミナルサーバにログインして、休日に外から急な仕事をした経験があるので、この利便性は強く感じている。
そしてモバイルで重要なのは、「ポケットなんとか」のようなサブセット的な意味合いじゃなくて、いつも使っているデスクトップ環境をそのまま享受できること。できれば、Win32のアプリがそのまま動いて欲しい。だからこそ、リモートデスクトップに魅力がある。
マルチスレッド化となれば、今のところそんな用途しか思いつかない。もし家庭内は1サーバという形になったら、デスクトップの販売総数は今よりも減るわけだが、その分は、モバイル機器で残りのCPU販売数をカバーするという形になる。
何はともあれワイヤレスソリューションと、モバイル機器の性能向上、バッテリーの問題が大きな課題ですな。そしてセキュリティ。これらがうまくバランスされて、はじめて可能になる話だ。
リモートデスクトップで家のマシンに外からログインするにしても、PHS遅い。シグマリオン遅い。セキュリティ怖い。シグマリオンのバッテリーだけは大満足という現状であります。
ついでに言うと、ウインドウズのライセンス形態の問題も出てくるでしょうね。今のところ、サーバ以外の1ウインドウズには同時に一人しか使ってはいけないので、こういうのも変わる必要がある。ここで経済的な負担が大きいと普及しない。ファミリーサーバエディションみたいなのが必要になる。
その時に、アプリケーションサーバプラットフォームとしてLinuxがつけいる隙はあるかもしれない。そもそも上流のプロトコルでモバイル側に接続手段を提供するだけなら、別に仮想デスクトップ環境にログインする必要はないかもしれないので、あとはアプリケーションの提案次第ではないのかと。あ、それがWebアプリか(笑)F's Remote Juke Boxがそのノリなんですけど、今はまだ設置が煩雑すぎますね。一番簡単なASP.NETだったとしても、結局のところファイアウォールは設定いるしね。