March 13, 2004
どうやらPentium4の無駄な高クロック表示が時代のニーズの変化とあわなくなってきたようだ。
Intel、Intel版「モデルナンバー」導入を検討
~AMDに続きクロック表示廃止へ
Pentium4が出たときに、今となってはハズレの感の強い1.5GHzのマシンを会社で買ってもらったが、別の人向けに安価に購入した、Pentium3 733MHzのPCよりもHDBenchの数値が低かったのは笑った。
事の趣旨はこうだ。Penitum4が性能に見合わないのに2Hzだの3GHzだのと高いクロック数にしてしまったため、実利を求めて作られている1.4GHz前後のモバイルノート向けCentrinoモバイルテクノロジの価値が低く見えて売れないというものだ。そのため実クロック数は隠す形でBMWの3シリーズや5シリーズ、7シリーズのように、抽象的なグレード表記にしましょうということ。
最近のモバイルノートを検討する際に、1.2GHzとか1.4GHzなどと言うクロック数は、デスクトップに比べて性能が低そうに見えないだろうか?ある程度、このことを意識できている僕でさえも、正直、そう思ってしまう。(そのことをすぐ忘れるせいだが、数字のマジックはそれだけ強烈だと思う)
でも、Centrinoモバイルテクノロジが登場するときに話題になったが、このソリューションのコアを担うPentium M 1.3GHz付近のCPUが、Pentium4の2.5GHzの性能を持っているというものだった。もちろん高いクロック数が故に高速にこなせる処理があるものの、いわゆる「普通に使うなら」その差はないものとして考えてよい。動画のエンコードなど、コンピューター様に働いてもらうことで残業時間が決まるようなもののみ、高速なPenitum4の威力が発揮されるといっても過言ではないだろう。
そういえば随分前にふうりの仕事用でPenitum4の3GHzのデルPCを買ったが、今って、まだ3.2GHzが最速なんですよね。CPUのクロック差が10%以内ってのは間違いなく体感できないレベルなので、(クロック差が2倍ぐらいになってようやく実感できるのが今のPCの特徴)簡単に言うと、デスクトップでは、1年間進化がまったく見られないと言うことだろう。モバイルだけじゃなくてデスクトップでも売り方を変えていかないと売れないというわけですな。