March 12, 2004
ワールドビジネスサテライトで三菱の特集をやっているが、岡崎の工場は稼働率50%いってないとか事は深刻のようだ。
ダイムラーとのシナジーが発揮されていないのも改善が見られない原因の一つ。確かにメルセデスのCクラスをOEMしてもらえば、それだけで売れる車は出るかもしれないが、それでは三菱のプライドもないのかもしれない。メルセデスとしても、それで失敗したら元も子もないわけだから出しにくいだろう、そもそもメルセデスの車をOEMで負け戦に出すわけにはいかないだろう。
コルトはあまり良いと思わないが、グランディスはカッコいいと思うんだけどな。少なくともオデッセイよりは遥かにオトナっぽいような気がするんだが売れてないのかな。世界先行発売とかダサいプロモーションはは正直言ってひいたけどね。あの時は、まだ今の車買ってなかったから、ひょっとしてたら購入対象になったわけだが。一応、旧オデッセイやイプサムは考えたし。
でも、グランディスはプロモーションでひいて、その時は買う気はしなかった。まず妙なマークに、この車に通じる意味を感じられない。「わがまま」とかコンセプトの意味も不明やっぱ高い金出すからには、意味のある買い物をしたいわけで。買ったら終わりのコンセプトはあまり惹かれない。ブランドとは、所有してから手放すまでの間ずっと持つものである必要があります。そんなところでお客に媚びる必要はない。
カスタマーフリーチョイスとは、どうせデルあたりの真似だと思うが、デルの魅力の本質はカスタマイズできることではなかったと思います。それはデルを選ぶためのメリットの一つではありますが、それだけではない。製造業的には、デルはSCMなどの観点が強いメリットとして語られているようですが、それは手段であってデルが売れる本質ではなかったんじゃないかと思います。三菱には欠けているブランドイメージや信頼感ってのがあって、その上にカスタマイズで安価にも高価にもできるという実利がついて回ってこそ選ばれているのではないでしょうか?!
デルには、かつて壊れない神話がありました。それがマニアがデルを支持し、周りの人にデルを選んどけば間違いないと広める理由だったと思います。じゃなきゃ、カスタマーがフリーにチョイスできたゲートウエイが日本撤退する理由はなかったのではないでしょうか?
ちなみにデルの壊れない神話は、Win9x時代に国産PCが不要なアプリをインストールしすぎて不安定なマシンを売っていたことに対して、シンプルな構成のデルは国産に比べると「落ちにくい」というのが実態だったと思います。Optiplexの枯れたパーツを使うというコンセプトは僕も支持してましたけどね。今はそのかけらも見られないようですが。
あとサポートが充実してる神話も同様で、これはあくまで私見でデータに基づいていませんが、あまりにも不良率の高いデルはサポートを厚くしないと話にならない。だから体制が整っていて初期不良は即効で交換してくれる。これがユーザーにウケたのではないでしょうか?これはデルのデスクトップとノートを含めて何台も買ったことのある人なら、割と経験的に受け入れてもらえる意見じゃないでしょうかね。低い品質でもスピード重視というのは日本企業には受け入れがたい文化だったと思います。どこかファーストフード的ですね。CRMが先進的に充実していたというのは間違いなかったですが、僕にとって、届いた初日にわざわざメーカーに電話しなきゃいけない事態に陥ったのもデルが初めてでした。
と、話がずれてしまった。
まぁ何せ三菱グループといえば日本の中枢グループ企業なわけで、問題はどうせ単純な話ではないんでしょうな、きっと…。ダイムラーが手を引くという噂もあるそうで。
車を見ても、どこかマーケティングとコダワリのバランスが取れていない印象。これも社内の権力バランスが取れてないのではないでしょうか?今のラ*サーとか、正直、誰か止める奴はいなかったのか?と思ったこともあります。昔のパジェロのように硬派だけど軟派な人も乗っていた、あの頃の存在感を復活させて欲しいものです。