March 04, 2004
朝起きたら目覚まし時計の鳴る時間から30分経っていた。何故このような状況になったのかわからない。
そもそも目覚まし時計ほど日常のインフラとして重要でありながら、こんなに安物商品扱いされているアイテムはそうそうないだろう。
ここ数年で目覚まし時計は三個目だ。
最初に使っていた目覚まし時計はアナログ式だった。アナログ式の弱点は、電池の消耗がわからないところ。そしてタチの悪いことに電池が切れるのが、ベルを鳴らそうとするまさにその時に力尽きるという点である。目覚ましが鳴る時間で止まっている時計を見るのは忍びない。
そんなこんなで何度か遅刻したあげく、次はデジタル液晶の時計に買い換えた。デジタル液晶なら電池切れを事前に把握可能だからだ。
しかし、これはUIがダメだった。ジョグダイヤルで時間の調整をするのだが、所詮、数段階の傾き検出しかないジョグダイヤルは使いにくく、細かい時間を合わせるのが大変である。しかもジョグダイヤルが半端なところでひっかかって、寝坊して起きたら、目覚ましの時間表示がひたすら動き続けている状態で起きたこともあった。はっと起きて時間表示がめまぐるしく動いていると、一体、何が起きたんだ?!とびっくりする。
また目覚ましのメインスイッチがあまりにも軽く、誰が止めたかわからないが、寝坊して起きるとスイッチが切れていたりする。またスイッチを入れ忘れて寝坊したこともあった。デジタル表示がわかりにくく不親切でAM、PMを間違えてセットすることもあった。
そういうことで、これも何度か遅刻して今使っている時計に買い換えた。
今の時計は、目覚ましの設定が二個持てる優れものだ。大きな液晶で、AM/PMもわかりやすい。また時間設定は大きなボタンタイプで押しやすいし、目覚ましのメインスイッチは硬い、そしてソーラー充電式で電池切れがない。さらに電波時計なので時間もずれないと素晴らしいのだが、しばらく使って気がついた問題は、「音が小さい」、そして、「ひたすら鳴らせ続けると鳴るのを諦める」という根本的な問題があった。昨今の住宅事情の問題なのか、音が小さいのは勘弁して欲しい。
目覚ましを諦められることで何度か寝坊している。多分、あまりに眠いと音が鳴っているのに気がつかないのだろう。もしくはまったく鳴っていないかのいずれかかもしれない。何せ寝ている状況なので、鳴ったのか鳴ってないのかはよくわからない。とりあえず自分を棚に上げて機械を疑いたくなるのは、人間の性である。
とりあえず目覚まし時計に必要なのは音が鳴ったログと、音を止めたログを蓄積することだ。なんだかわからないうちに時間がワープしてしまった事象の分析手段は絶対に欲しい。
しかし、目覚まし時計の機能が低いことに起因した人間の寝坊によって失われた時間や経済損失は結構バカにならないのではないだろうか?遅刻しそうになって走ってコケたとか、いつもの売店でコーヒーを買えなくなったとか、潜在的な損失の蓄積は結構なものになると思うのだがどうだろうか。
とはいえ個人的には他人のことはどうでもよく、とにかく毎朝安全におきたいのだが、そういう人向けに高信頼性の高級目覚まし時計があっても良いのではないだろうか?
要求仕様としては、
・絶対に諦めない。(設定可能)
・音が大きい。(設定可能)
・鳴ったログ、目覚ましを止めたログは見えること。
・デジタル式で、設定時間を間違えないこと。
・基本的な設定が簡単にずれないこと。
・電池の残量がわかること。
他にもあると思うが、これを書いていて気がついた。要するに携帯電話のような充実した機能を持った目覚まし時計が欲しいということだ。しょぼいMP3プレーヤー市場の中で、高級品として大ヒットしたiPodのように、高信頼性かつ高機能な目覚まし時計で高収益を狙ってみませんか? >時計メーカーさん。