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藤川真一について


初代モバツイ開発者
想創社再創業 / KMD博士課程
著書〜100万人から教わったウェブサービスの極意―「モバツイ」開発1268日の知恵と視点 [Kindle版]
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January 12, 2004

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芋焼酎が若者にヒットして、3年前に芋焼酎メーカーへ訪れたときに、絶対、芋は若者にウケル!と確信しておきながらも、今、それを主張する証拠が全くないので、あらためて先物買いしておく。

ただし、芋焼酎は既に魅力的な製品が出ていたのに対し、こちらはまだ暗闇の中の業界の話。

紙の辞書離れ、出版業界悩む 

学生が電子辞書を使ってしまい、紙の辞書が売れなくなって困っているという話。

辞書は紙じゃないとね!とか、コンピュータより手書きって言ってる人はまだいると思うが、その時間を費やしたことで仕事や勉強した気になってたらちょっと待った。実は、その機械的な行為自体には何の生産性もなかったりしませんか?

もちろん紙の自由度や一覧性に、コンピューターが全然敵わないのは間違いないので、分野、用法によっては紙の方が自由度が高い。僕も設計するときは、最初に紙やホワイトボードに手書きで絵を書いてシステム構成を考える。アイディアをめぐらす場合、マウス操作でVisioやパワポの絵を配置するのでは間に合わないし、画面の大きさが足りない。

話がずれてしまったが、辞書をめくる行為で付帯的に言葉を覚えられるという主張が辞書擁護派に多いが、それを書き写したりすることで覚えられるのでは?だったら、電子辞書の結果を紙に写す行為をやれば良い訳で。

それよりも、いかに効率的に、便利に、楽をするか?そのアイディアをどうやって実現するか?を日常的に発想することこそが、今の付加価値を求められる日本では必要なわけでして。

このネタ元は2ちゃんねるで見たスレだが(ビジネスnews板)、そこからアイディアをもらうと、例えば電子辞書でmyブックマークをつけられ、それがなおかつ強烈に検索しやすいUIや分類法を考えるなんてことが、言葉大国の日本で辞書屋に必要なことなのでは?

過去の検索履歴から学習していって、ユーザーの利用法にあわせ、関連ワードや例文が検索しやすいように学習していく辞書など、辞書は情報の海なんだからまだまだやれることあると思います。

その場合、Webにリンクしてもいいし、google呼び出しても良いと思います。とにかくUSB経由でもブルートゥースでも無線LANでも良いのでPCと連携する方法をつけること。

辞書屋は辞書のプロなんだから、前向きに、そういうの考えてビジネスモデルを再構築してください。まして日本の言葉は日本人じゃないと作れない。他の産業に比べ絶対に有利な市場のハズ。

メール、2ちゃんねる、アマゾン、google、blogブームは間違いなく、TV、ラジオから文字への回帰なので、出展が信頼される辞書に対する潜在的需要はあると思うんだけどなぁ。Web上の辞書はタダなので、そこはそれ、うまく付加価値を見つけることが必要です。

僕も、Webでの利用に特化してる電子辞書が出たら欲しいと思います。辞書なんて中学入学以来買ったことないけど、今の時代にマッチした良い物で5万以内なら絶対買うと思う。今、電子辞書買わないのは、自分の潜在的ニーズ(PCでの文章読み書き時のサポートツールが欲しい)にマッチせず魅力的ではないからであって、辞書がいらないというわけではないのです。

前時代的だと思うのは、業態のあり方であって、コアの仕組みそのものではないのだから、そういう風に生まれ変わることはできないんでしょうかね。プロが同じ仕事を長くやってると、なんとなく自分達の技術に自信を失っていたり、そのものの価値が見えなくなっていることが多いような気がします。

最初に書いた芋焼酎も、古い世代の人はプロも含め「芋臭い」という過去の概念やコンプレックスが先入観としてあったようです。でも、一口目以降は苦いビール、甘いワイン、米の甘ったるさがある日本酒、きついウイスキーよりも、飲みやすくて、どんな食事にもあう、そして、もろアルコールのような麦焼酎よりも、味わいがあります・・・と、これは超主観の話ですが。(でも、どんな食事にもあうので、食を進める「食虫酒」という考え方が焼酎にはあります。これは他のお酒に比べOnly Oneです。)

新しい時代に姿を変えられない原因は、過去の失敗や、古い人の常識から脱していない自分達が原因で、そのものの技術や製品性は、ちっとも色褪せていなかったり、若い世代の感覚の元では、実はニーズが活性化していたりすることがあります。衣服や食べ物でないかぎり、当然、製品の生かし方は変わってるんですから、新時代に合わせて表面的な商品の形が変わるのは、ごく当たり前のことだといえますけどね。

というわけで、blog時代にマッチした電子辞書が出たらヒットするに一票!ということで。

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