January 08, 2004
日経システム構築から送られてきたMLをおもむろに見てみる。
2004年のインターネットという特集の一つにある「リッチアプリケーション」
> ━━Flashや電子カタログで操作性改善━━
> Webシステムが企業に広がるにつれ,HTMLだけで記述した
>アプリケーションの操作性がやり玉に上がっている。特定の操作を
>ファンクション・キーに割り当てたり,エンター・キーで入力フィールドを
>切り替えるなど,従来のアプリケーションでできていたことができなくなる
>ケースが続出したからである。
そりゃそーだ。HTMLにWindows Formと同じものを求める方が悪い。
不具合続出って、何も最初からみんな知ってたわけで。それとも、ビジネスになるか/ならないという観点と接続性から、みんな黙ってて、実は裸の王様でしたとでも言いたいのだろうか?
VBアプリからInternetControl経由して、cgiとかASP叩けば、VBのままでもWebアプリになったのに、いまさら何をって感じなんだけどね。個人的には、この売り方が一般的になってくれた方がよっぽど嬉しかった。むりやりなインターフェースを実現するために、ActiveXをHTMLに張り込んで、デバッグやらで、いろいろ苦労する必要はないのであって。
テーブルのレンダリングは非常に楽チンで作る側からすると不特定数のデータハンドリングはHTMLが素晴らしいとも思うわけですが。そういうのウケないし。
ということで、何がリッチアプリか?というと、きっとユーザーインターフェースのことで・・・しょぼいHTMLのUIに複雑な制御を埋め込もうとして、VBアプリから退化してしまったところから見て、VBまでは戻りきらないというところが、現状のモアリッチということで。
もちろんFlashが実現できる見た目の素晴らしさは別格だが、これは誰向けのアプリなのか?で、意味が全然違ってくる。イントラアプリにFlashのデザイン力が必要か?って話、絶対すべきだよね。
>Flashや高機能ブラウザ,電子カタログを使って,
>Webアプリの操作性を改善する取り組みが本格化してきた。
> 参考記事
> ベンダー各社の取り組み
> http://itpro.nikkeibp.co.jp/free/NIT/NEWS/20031215/3/index.shtml
> http://itpro.nikkeibp.co.jp/free/NIT/NEWS/20031104/4/index.shtml
> http://itpro.nikkeibp.co.jp/free/NIT/NEWS/20031125/4/index.shtml
これ何か間違ってない?言ってることと指し示してることの乖離が甚だしいような。
ふつー勘違いすんぞ。罠?JSFの何がリッチインターフェースなんだっけか?何かユーザーエクスペリエンスの向上に寄与する素晴らしい仕組みでしたっけ?だったら、VisualStudio.NETも紹介すれ。
この中ではEnterprise用途はMSのスマートクライアントが本命。通常のWebはFlash以外にはありえん。JSFは生産性向上なので、ここでは的外れ。
ホントのホントの本命は.NETのexe + XML RPC + any Serverによるクラサバ回帰だと思うけど。RSSリーダーとか2ちゃんねるViewerで実証済みですな。WebServicesというかSOAPはいろいろウザイから外部インターフェースに限るんでしょうな。きっと。RSSがあっという間に普及したので、結局、実装しやすさには勝てないんじゃないかと。
ただFlashもデータオブジェクトがメチャメチャがんばってるし、一般のWebではFlashで良いかもね。企業もColdFusionの組み合わせである程度いけるかな。ただ企業というより組み込みの方が向いてるね。元WinCEの責任者をヘッドハンティングしたみたいだし。
Flashのポリシーとして致命的にできないことがあるから、本質的にイントラベースのリッチアプリケーションにはなりえないとは思う。ローカルファイルのハンドリングができない限りイントラでは正直言って無理でしょ。そこそこ事例はあるみたいだけど、ファイルはHTMLで横回りするなど苦労してるんじゃないでしょうか。HTMLもPostによるHTTP送信だけじゃねぇ・・・。
さて、このメール、全体的には、こうなるというか、こうなって欲しいという感じの特集でしたな。
インターネットマガジンとかじゃなくて、こういうとこにCMSが入るのはまだ先か……。
HTMLベースの画面は、機能の妥協の中に、シンプルなUIでエレガントな機能を考えることこそが美徳であって、なんでもかんでも実現することが本質ではないんではないかと。
こういう考えがより普及して、エレガント指向にブームになって、仕事が楽できたりすることが2004年の希望でございます。(こういうのこそ裏側が忙しかったりしてなー。)