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January 03, 2004

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EC関係の権利化済み特許 第二回目

ISPへのログイン時に発行されたIPアドレスと、ECサイトで取得するIPアドレスを照合することにより、本人確認をして、ISPにて決済代行を行う方法およびシステムの特許。

これだけだと思われる。でも、権利化はされている。以下詳細

【特許番号】特許第3362353号(P3362353)
【発行日】平成15年1月7日(2003.1.7)
【氏名又は名称】綾部 広則
【出願日】平成13年2月14日(2001.2.14)
【審査請求日】平成13年4月2日(2001.4.2)
【早期審査対象出願】早期審査対象出願

【F-shin解釈】
最初に書いたとおり。もう一度書いておく。

ISPへのログイン時に発行されたIPアドレスと、ECサイトで取得するIPアドレスを裏で照合することにより、本人確認をし、ISPにて決済代行を行う方法およびシステムの特許

【F-shin考察】
この特許はとてもシンプルが故に、危険かもしれない。特許を取った人がどんな人で、どんな目的で権利化したのかわからないが、ISPがECサイトを持って、自分のネットワークで決済サービスを行う場合にも合致する特許ではないだろうか?
この特許自体は、アメリカで取得された特許(米国特許5794221号)に対しての拡張的特許なので、おそらく基本構造はアメリカに抑えられているものと想像できるので大丈夫だと思うが。

この特許の特徴は、ISP管理のECサイトでなくても、IPアドレスを照合する通信手段を別途設けることで、外部業者のECサイトからも決済代行を行うことが出来る仕組みということだ。カード決済の場合は、ECサーバーとカード決済サーバー間で決済処理を行うのが普通だが、それをIPアドレスの照合と言う形に置き換えたものだ。

この特許を実際に実現するためには以下の問題が考えられる。

・会社から商品買えないですね。(誰が代行するの?)
・ユーザーがプロキシを経由してたら、ECサイト側がユーザーのIPアドレスを取得するのは不可能
・携帯などで、IPラウンドロビンというのですか?アクセス毎に都度、IPが変わるような仕組みでは無理
・セキュリティ的に危険。クッキーやセッションの乗っ取りより危険。結局、別の仕組みが必要。

今のインターネットネットワークに関しては、基本的にIPだけで本人確認をするのは無理がある。
ある掲示板に書いた常時接続のユーザーのIPアドレス情報を偽装送信したら本人確認できちゃいますねという話ではないだろうか?

今日の非常識が明日の常識になって、当時は使い物にならないと思った特許が有効になったりすることも考えられる。早期審査を求めたことも、何かの野望があってこそなのだろうか?今のインターネットでは、間違いなく使えない仕組みであるが、一応、切って忘れ去るのは避けておこうと思う。

ま、ふつーに考えたら

・他の仕組みが必要
・こんなの特許にすんな。

・・・だが。

【注意】このエントリに対し、正確な情報が知りたければ、特許電子図書館から検索してください。この記述情報は私の主観で記述されているため正確性は保証いたしかねますのでご了承ください。

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