November 20, 2003
Webサービスが流行らない理由。そんなの簡単だ。他のXML規格同様、何に使っていいかわかってないし、単純に儲かる事例としてのキラーアプリも存在しないからだ。
RSSって限りなくWebサービスの基本的な発想に当てはまると思うが、こいつは流行っている。数あるXML規格の中で唯一成功してるのがRSS。なんというか、規格はXMLだから流行るとかそういうものではないという良い事例ですな。あくまでも素晴らしいアプリケーションについてくるもので、その存在自体は限りなく透過的なものであるべし。
独自開発で良いのなら、get/postで渡すのが、一番簡単で良いに決まってんじゃん。またRSSで、構造化されたデータだって普通にHTTPで送っちゃえばいいじゃ~んってのを実証しちゃったわけだし。要は、response.writeとか、print();で問題ないわけですよ。これでまっとうにコンテンツシンジケーションとかコンテンツアグリゲーションが実現しちゃってる。
もう、この時点で、SOAPの存在意義ってあまりないわけ。WSDLで分散オブジェクトとか言ってるからややこしいので、乱暴なことを言うと、お互いのお約束さえ取れてればデータ定義なんて仕様書の上だけで良い。むしろ、WSDLでデータ型定義しなきゃいけないほど、そんなに仲悪いですか?とかいうことになる。
SOAPが実現できる厳密性のあるデータやりとりって、もちろん理で詰めていくと間違いなく、まっとうな概念だけど、結局のところ、人々が恐れをなして近寄らないのはダメね。いくら自動化されててもダメだというのがよくわかった。
また最近、目立ったところでFlashもSOAPの通信機能を持ったみたいだけど、XMLは基本的にハンドリングがまどろっこしいのよ。データソースがすべてXMLで扱われてるなら、そりゃXMLを自動でオブジェクトにパースしてくれるのが一番楽だけど、そうでない場合に、わざわざ外界のインターフェース向けにXMLに変換するのって、あんまり意味ないよね。
別にFlashだって、構造化されてないデータなら(URL)?a=b&c=dで問題なく通信できるわけだしさ。
どっちかというと、XMLはまだまだ趣味で採用って感が強い。中間データにしてはヘビーすぎる。Flashがxpathを使えるようになったのは大歓迎だが、そんなFlash作らねーよ(w