November 11, 2003
丸紅系のECサイトで、NECのPCの価格設定を間違えて、198000円のPCを19800円と出してしまい、それに気がついた2ちゃんねらが、注文祭りになったという事件。ことの詳しすぎる経緯はこちら参照のこと。
丸紅側から、キャンセルして欲しい旨のメールが注文者に送られ、大騒ぎになったが、最終的に、丸紅の決断で、注文に対して19800円で全て売るという決断をしたもよう。1000人あまり1500台の注文があったということで、一人で50台購入した人も。
これ、2ちゃんねらーは怖いということに過剰反応した丸紅の負け。
また、キャンセルしない人たちに対して、2ちゃんねるでは批判の意見も出ているが、これは、丸紅が売ると決めたことだから、別に可愛そうも何もないのは確か。買った人はどうどうと金払って買えばよい。
でも、2ちゃんねる上でも指摘があったが、一人1台まででごめんなさいといってしまえば、全体の世論としては納得するベクトルに行ってたハズ。それだけでも結構、違ってくると思うのだが。
また、一度、取引が成立したものを売らないのは、世の中そんなに甘くないという説もあるが、世の中はむしろそんなことはないわけで、普通にこれやっても、この値段で売ってくれることは、こと国内の企業間取引ではではありえないが、それは、その後の取引と言った継続的関係があるから。そういう意味では、今回の取引は、人間的な取引ではない印象。この辺が、丸紅って感じなのかな。
丸紅からしてみれば、交渉の手間を持つぐらいなら、面倒くさい奴らだから売っちまったほうが早いということなんだろうが、もちろん、その先にある2ちゃんねるでの騒ぎを恐れてのことだろう。こういう視点からすると、必ずしもプロのヤクザがいなくても、今の2ちゃんねるは、企業からするとネットヤクザがいるという印象は免れないな。
しかし、こういうのを見ると、ECサイトの設計はもうちょっとややこしくしないと危険だな。設定可能な価格帯をあらかじめ決めておいて、その範囲を超えた入力はできないとか、そういうインターロックは入れておかないと危険だ。本当は、最低でも入力者と確認者は分けるべきだが、実際、PCのように販売点数の多いものはなかなかチェックしにくいだろうからな。