November 08, 2003
ガンダムのゲームを借りたが、ゲームやらないで添付のTVアニメのダイジェスト版のDVDにはまってしまった。
そもそも劇場版のガンダムが、TVアニメのダイジェストなわけだが、さらにそれのダイジェスト版が添付されている。
でも、やはり、この話は良くできていて、大人になってから鑑賞に堪える話というか、マクロス同様子供では理解できない話だね。
ロボットアニメというメタファーで表現されているが、話は決して幼稚ではない。つまり、ロボットアニメで子供の心をつかみ、プラモデルなどの横展開が可能になって、かつ、今もオトナがこうやって金を出す・・・これは、商品としての素地が秀逸であったということであろう。
僕自身は、最近のアニメはあまり見ない方で、高校時代にダビングしたガンダムのビデオを、1年に2~3回見ていたんだけど、そうこうしているうちに、30代のお金のある層に向けて、今、ガンダムビジネスが花盛り。東急ハンズにまでガンダムコーナーができている状況は凄いよね。オトナになっても、いつまでもガンダムのビデオ見てる奴なんてオレだけかと思ってたので、正直、ワラタ。
でも、昔から思ってたのだが、暇つぶしにトイザラスなどのおもちゃ屋を歩いていると、プラモデルはガンダム、ダンバイン、マクロスなどといった、自分が小学生のころに現役だったアニメの商品ばかり。間に、エヴァンゲリオンという怪物はあったが、主体は昔のロボットアニメの商品である。
これは彼らの業界としてよい事なのだろうか?否、おそらくそんなことはないはずだろう。実際のところは、あの頃の実績を乗り越えられるだけの作品がほとんど出ていないということに他ならないと思うのだが、どうなのだろうか???今のアニメ産業で、ガンダムのように、今のアニメを見て育ったオトナが、あらためて金を出せるような作品を作れているのだろうか。
ゲーム産業も同様で、ミリオンヒットを出すのがFFなどの僕らが子供の頃にオリジナルが出てきた作品のバージョンアップで食いつないでいる状況と聞く。
ゲームだのアニメだのと言った文化が、僕らの世代をピークに、以降、発展することができず、過去の遺産で食いつなぐ・・・ガンダム商品を買う世代というのは、美空ひばりや尾崎豊のファンと同じになってるような印象。まさに、昔は良かったって奴。
トイザラスを見るたびに、そういった閉塞感を抱かざるを得ない。また同時に、ミリタリー系のプラモデルが昔から変化がなさそうなのもひっくるめて、バンダイやタミヤ模型は、減価償却を終えた金型で安定した利益を生み出すおいしい商売になってるんだろうなと思うばかりである。
僕は、エヴァンゲリオンは性にあわないので途中で見るのをやめてしまったが、(あのミエミエの計算された謎かけストーリーに、よく感情移入できるよなー。よほど、全体の引きこもり体質に共感したのかな。)、まぁほおっておけば、自浄作用でまたおもしろいものが出てくるのかな。
とりあえず、今のメディア文化が、僕らの世代から、なんら変化していない、この体たらくぶりに、「あーあの世代を現役で体験できて良かった」と思うところ。
ガンダムは再放送世代なんだけどね。小学校3年ぐらいにガンプラの行列に並び、小学校5年生でファミコンの行列に並び、中学に入ってからコンピュータの主力が16ビット化したという世代。