August 31, 2003
あぁ大学の選択を失敗したなぁと思うことがある。
えふしんは、いわゆる有名大学には行ってないのだが、学歴の有無はさておき、賢い大学に行っておけば良かったと、いくつか後悔している点がある。
・「独立したり、社長になりそうな」友人の存在。
・有能な指導者との出会い
前者は、なんというか、やはりベンチャー企業で目立つ社長は東大出身の人が圧倒的に多いし、大企業の社長もしかり、それにやっぱ政治家との繋がりは重要だと思うし、小泉内閣は慶應閥?すなわち友達が、トップになる可能性が高いというのは、いろんな意味で有効なことなんだろうな。きっと。
もちろん相手方にとって、自分が役立つ存在になってることが大前提。
さて、後者が今回の本題。
やっぱり偏差値が低い大学には、それなりの先生しかいないというのを卒業してから気がついた(w
僕がかなり感動したというか、あぁ失敗したなぁと思ったのは、このサイトの存在を知ってから。
慶応のSFCや東大の授業がWeb経由で受講できる。一般人も見られる授業があるので是非見てみていただきたい。ここでは村井教授などの講義が受講できる。村井教授と言えば、日本にインターネットを持ち込んだ張本人という偉大な人である。eJapanの会議ではこの人も参加してるし、世界中でどのようにインターネットを運用するか?ということを考える立場の人である。
で、何が凄いかというと、やはり話がうまいということ。見てて授業が楽しい。これがもっとも重要。なんか自分が学生だったころは、一体、それが何に役に立つのか?がぜんぜんわからなかった。いきなり講義が始まって、いきなり何だかよくわからない理論を教えて、終わり。それじゃ誰も授業に来ないって。制御理論とか、あまりにも自分に役に立ってないです。レポート書いても、一体何やってるのかわからなかったもんなぁ。
村井教授の授業は、そんなことは全然なくて、とてもわかりやすい。おそらく一般教養レベルの授業が公開されているような気がするので、専門的な講義はその限りではないのかもしれないけど、自分が学生の頃はそういう経験はまったくなかった。
この人の研究室にいたら楽しかったろうな・・・とつくづく思う。4年間無駄にした印象。うーん、偏差値の高い大学ってのは、優秀な人がいるんだなぁと身をもって感じた。
あと最近、凄い人だなって思ったのは、建築家の安藤忠雄さんの存在かな。この人も厳しそうだけど、尊敬できる。なんかのTVで数分だけ見て、きっと凄い人なんだろうなと思ったら、本当に凄い人だった。頭の中でキーワードをマッチングするようになったら、まーあっちこっちで名前を聞くわ。
いやーしかし、僕は全然世の中のこと知らないねぇ。
多分、大学受験する前に、こういうことを知ってたら、ちゃんと勉強したかなぁ。まぁなんか、どっちにしろやらなかったような気もしなくもないけど、知らないよりはマシ。
結局、なんも知らないので、なんの目的もなく、「とりあえず大学に行く」ということ以外、目標なかったですからね。とりあえず自分なりには、18歳で車の免許を取るために現役合格がmustだっただけで。
今の高校生は、こういうのをインターネットで調べて、具体的な目標を持てたりするんだろうか。うらやましい。きっと当時から目的意識が高い人からすると、その時代も今も変わらないと批判を受けるのかもしれないけどね。
なんにせよ、情報の流通のあるところにいることって重要ですね。高校生の頃は、その気になって勉強すれば、すぐ追いつけるかなとか思ったので、大学の名前なんてどうでも良いやとか思ったものものだけど、それはあくまでスタンドアローンで完結する発想でしかなかったです。発想が卑屈だったとも言えますね。高校野球とか嫌いでしたからね。
でも、現実には、自分には1日24時間しかないので、社会の枠組みとして、ネットワークというスコープで物事を考え、行動する必要があって、そう考えると、有能すぎる友人との出会いの可能性や、有能な指導者で学ぶことによる自分の広がりってのは、すごく重要だったなと思うところでした。
いずれにせよ、こういうことに気がついたのは、そもそも、人やインターネット(結局、人)のネットワークのおかげだったりするんですが、インターネットのムーブメントがあと5年ぐらい早ければ、もっと違う人生を送ってたんだろうなってのが、こういう発想の原点。
さすがに、5年は長いか(笑)
ところで、SFCさん、もうちょっとストリーミング流れるようにならんですかね。授業見ててもすぐ18kbpsとか24kbpsとかになっちゃうのがたまらんです。