August 24, 2003
JALのバーゲンフェアというのでWebから格安の航空チケットを買ったのだが、そのときに引き替え番号を書くのを忘れてブラウザを閉じてしまったら、もう二度と番号を知る手段がなくなった。これは、もうそのチケットを買うことができなくなったことを意味する。
正確には、購入完了画面で2つの番号が出てくる。一つは、予約番号、もう一つは引き替え番号である。予約番号は紙にメモをしたが、引き替え番号をメモし忘れてブラウザを閉じたら、二度とその番号は取得できないのだ。
購入完了後のメール送信でも、予約番号しか送られてこない。そこで予約番号を元にJALに問い合わせをすると、予約番号では購入ができないし、チケット引き替え番号は教えられないとのこと。
うーん激しく意味不明。
そもそも、予約番号って何ですか?引き替え番号って何ですか?
なぜ、2つも番号が発行されるんですか?これを間違えることは予想されなかったのですか?
間違えることに対する対策(メッセージ)は大きく表示していましたか?できれば、JavaScriptでalertを出すぐらいやりましたか?だって、それだけが商品なんですよね?そのウインドウが万が一強制終了したら、もうどうしようもないんですよね?これってユーザーの責任ですか?
ユーザーが間違えることを前提にシステムを作ることはECサイトの基本かと。
言葉の意味も不明なんですけど。なぜ、予約番号ではダメなんですか?
なんか、当日に予約番号しかメモってなくてあわてふためく人がたくさん出ないんだろうか?
はっきり言って、ひどいシステムと運用方法だ。基本的にユーザーのことは考えられていない。
この予約状況をなんとかするには、裏技的な回避策が一応ある。
それは、当日に「空港のチケットカウンター」(これ、空港じゃなきゃダメなのがポイント)に行き、「チケットをなくしました」と紛失届を出し、別途正規料金を払ってチケットを購入。後ほど、正規料金の返還請求をするというものらしい。
ふーん。アホらしい。その分、朝早く家を出なければいけないし、万が一、空港カウンターが混んでいて飛行機に乗り遅れたら、もうかなり頭にくるだろう。大体、そこまでなぜユーザーがやらなきゃいけないのだ。別にチケットはなくしていない。
確かに、引き替え番号をその場限りにする理由はある。
注文確認メールですべてを送ってしまい、テロリストにメールを盗聴されたら、その乗客になりますましてハイジャックをすることが可能だ。よって、その場限りのIDを表示し、それ以外では受け付けないことは、JALにとって必要なことだろう。
しかし、ユーザーがそれを印刷した紙を落としたりして、なりすましが行われることや、そもそも架空口座などを使って、偽名で申し込むことまでは考慮されていない。まぁこんなことを書くとネットで売るのをやめましょうとかなってしまうので、それは本意ではないのだが、せめて、サービスカウンターに行って本人確認さえとれたら、引き替え番号の再発行ができるようにならないものだろうか。ようするにJALの責任逃れに関しては、きっちり考えられているがユーザーに対する利便性は全然きっちりしていない状況だ。
リアルなビジネスロジックと連携がとれていないのは、その会社のネットビジネス部門と既存部門間とで足並みが揃っていないと予想される。すなわち、会社の組織間の矛盾が消費者に悪い影響を与えていると考えられてもしかたないと思われるがどうだろうか?
とりあえず、当日にチケットをどうのこうのは時間切れの危険性が高いので、今日、有楽町のサービスカウンターに行ってみたらダメだし食らって、かなりかなり頭に来てる状態。
後日の顛末:
当日、空港のカウンターに行ったらふつうにチケットをもらえました。
結局、JASのエリアには、JALは余計な手を出さない・・・のかな。
こういうのは、絶対に上の調整ができてないせいなんだよな。担当者レベルはいろいろと悶々とするところもあるんだろうな。
まぁ何はともあれ無事発券されてよかったです。金曜日のせいか朝7時なのに空港がメチャ混みで案内係も全然手が回ってないときには、ヤバイかと思ってしまった。
更に追記
なんと飛行機に乗ったら、エンジントラブルとかで降ろされてしまった。
どうやら代替機を準備して飛ぶらしい。
飛んでからトラブルが発覚するよりはマシだがね。運が良いんだか、悪いんだか。